2018/01/26 2022/08/02

OHANAのピアカウンセリング

お久しぶりです。
先日は首都圏は大雪に見舞われ、大変でした。
大雪もさることながら、その後のこの冷え込みは本当に応えますね。
この記事を読んでおられるあなたは体調は崩していませんか？
体調を崩してはいなくても、雪があちこち残っているので、
転んだりしないように十分にきをつけてくださいね。

さてさて。。

去年の暮れから年初めにかけて、とても忙しくてなかなか記事の更新ができませんでしたが、今日はみなさんにお知らせがあります。

#me too運動と日本

当団体では「ハンドメイド」の時間や場所を通して、
サバイバーの方が地域社会から孤立せず、安心して過ごせる「居場所」作りをしています。
でも、いろいろな人と出会い、いろんな話を聞いていると、
「性犯罪」という短い単語の中には、
とても言葉では表せないほど複雑な問題が多く含まれている事に気付かされました。
例えば。。。
家族関係の事や学校でのクラスメートとの関係、
会社の上司や同僚等の人間関係や仕事量の問題が
個人のその時の環境や感情、価値観や観念と複雑に絡まり合って、
すぐに誰かに相談できずに、たった一人で悩んだり、
また周囲の人間もどう対応したらいいのかわからず、
闇のスパイラルから抜け出せずに悩んでいる人がまだまだいっぱいいるのです。

最近では＃me too運動が広がっていますね。
この運動で「私だけじゃないんだ。」そう思って、少しだけ気持ちが軽くなった方もいたのではないでしょうか？
私も#me too運動はとても素晴らしい行動だと感じています。
でも、日本においては、「#me too」と告白した後のサバイバーの心身の
アフターケアをする仕組みがまだまだ出来上がっていないのです。
現に、はあちゅうさんも勇気ある告白をしたのに、
ツィッターで一部の心無い人達から叩かれているのをみて、
とても悲しい気持ちになりました。

OHANAのピアカウンセリング

勇気を出して#me tooとせっかく言えたサバイバーの方が、
更に傷つき一人ぼっちならないように、
OHANAではよりいっそう寄り添っていける
回数制限を設けない電話と来所によるピアカウンセリング相談をはじめました。

相談窓口に行くだけでも、相当な勇気がいるはず。
それなのに、もう一度被の記憶を掘り起こし言葉に出して、
誰かに自分の気持ちを数回の相談で上手に伝える事なんて、絶対に無理な事ですし、
サバイバーが支援員や相談窓口を設けている運営団体や行政に不信感を抱いてしまい、
二次被害の引き起こしてしまう可能性も大きいです。

OHANAではあなたが自分の気持ちをあなた自身が納得いくまで何度でもお聞きします。

また、まだ誰にも何も話す気にはなれないけど、
被害後になんとなく家族や友人等と上手くいかない、
だけど、誰かと一緒にいる時間や場所がほしい方は
ハンドメイドのピアサポートに参加してみてください。
そして、話したい気持ちになったらどうぞ遠慮なくおはなししてください。

ある日突然、不本意に奪われてしまった自尊心を
じっくりと時間をかけて一緒に取り戻していきましょう。

だって。。

どんな生き方を選ぶにしても、
被害の記憶を乗り越えるのはあなた自身であり、
「乗り越える」という事が死にたいほど困難で、
孤独である事を私達はよく知っているからです。

そんな頑張るあなたを、私達OHANAはずっと支え続けていきたいと心から思っています。

＊未成年者や障害をお持ちの方でもどうぞご相談ください。